世界一貧しい大統領は世界一豊かな大統領

世界一貧しい大統領
ウルグアイ、ホセムヒカ元大統領。


95%が再生可能エネルギーからまかなっている
完璧な民主主義と言われる小さな国、ウルグアイ。


大統領になっても、お給料の90%を寄付し
以前の生活と変わらず、田舎で畑をし
愛妻と愛犬と暮されていました♡


そんなムヒカ元大統領が
2016年に開催された、国連の持続可能な開発会議
(リオ+20)で発表されたスピーチを転記します。


経済が崩壊しそうな今
根本から見直せるとき、
見直さないといけないトキがきたんじゃないかな?


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この場に出席されている世界各国の
代表の皆さん、ありがとうございます。


お招きいただいたブラジル国民
そして、大統領閣下に感謝します。


これまでに発言された全ての方々が
表明された誠意にも、大いに感謝いたします。


いち国家指導者として
貧しい人々のための取り決め作りに
仲間として共に参加することを表明いたします。


しかし

頭の中にある厳しい疑問を声に出させてください。


午後からずっと話されていたことは
「持続可能な発展」と
「世界の膨大な貧困をなくすこと」でした。


けれど、私たちの本音は何なのでしょうか?


今の発展を続けることが
本当に豊かなのでしょうか…。



もし


ドイツがひと家族ごとに持っている車を
インド人もまた持つとしたら
この地球はどうなってしまうのでしょうか?


わたし達が呼吸できる酸素は残されるのでしょうか


最も裕福の西側諸国と同じレベルで
70億80億の人々に消費と浪費が
ゆるされるとしたら


それを支えるだけの資源が
今の世界にあるのでしょうか?


それは可能なのでしょうか?


それとも別の議論が必要でしょうか?


今のこの文明を作ったのは私達です。


私達は市場と競争社会から
文明という落とし子を生み出し
物質面での驚異的な進歩をもたらしました。


そして


市場経済は市場社会を
無限の消費と発展を求める社会を作り
それを世界規模に拡大してしまいました。


世界のあちこちまで原料を
探し求める社会になったのです。


いわゆるグローバリズムです。


そのグローバリズムを
私達はコントロールできていますか?



逆にコントロールされてはいないでしょうか?


こんな残酷な競争で成り立つ社会で
「みんなで仲良く世界を良くしていこう」
といった議論ができるのでしょうか?


私達は本当に仲間なのですか?


私は今回の会議を否定するために
言っているのではありません。


違います。逆です。


我々が今挑戦しようとする
目の前の巨大な困難は決して環境問題ではなく
あきらかに政治の問題なのです。



人類は今あきらかに
消費社会をコントロールできていない!



逆に


人類のほうが
その強力な力に支配されているのです。


我々は、発展するために
この地球上にやってきたのではありません。


幸せになるためにやってきたのです。



人生は短くあっという間です。


しかし、その人生こそが
何より価値のあるものなのです。


余計なものを買うために

もっともっとと働いて
人生をすり減らしているのは
消費が「社会のモーター」となっているからです。



なぜなら


消費が止まれば経済が麻痺してしまい
経済が止まれば不況というオバケが
我々の前に姿を現します。



しかし


この行き過ぎた消費主義こそが
地球を傷つけ、更なる消費を促しています。



商品の寿命を縮め出来るだけ多く売ろうとする。


今の社会は1000時間もつような電球は
作ってはいけないのです。


本当は10万時間20万時間ももつ電球を
作れるのに作ろうとしない。


なぜなら、我々はもっと働きもっと売るために「使い捨て文明」を支える悪循環の中にいるからです。


これは政治問題です。


我々は、今までとは違う文化のために
闘いはじめなければならない。


石器時代に戻ろうとは言っていません。


このままずるずると
消費主義に支配されるわけにはいかない。


私達が消費主義をコントロールしなければならない
と言っているのです!


ですから、私は、これが政治問題だと言いました。


とても謙虚な想いからです。


かつての賢人達、エピクロスやセネカ
アイマラ人達は次のように言っています。


「貧しい人とは、少ししかモノを持っていない人ではなく、もっともっとと、いくらあっても満足しない人のことだ」と言っています。



大切なのは、考え方、心の在り方です。


だからこそ、みなさんとともにこの会議に参加し
国家指導者として、みなさんと共に努力したいのです。


私の発言は皆さんを怒らせるかもしれない。


しかし、気付かなくてはいけません。


水問題や環境の危機が
コトの本質ではないということを。

見直すべきは


我々が築いてきた文明の在り方であり
我々の生き方です。



なぜそう思うのか。


私は環境に恵まれた小さな国の代表です。


人口は300万人ほど。いや、もうちょっと。
320万人ほどしかいません。


けれど、世界で最も美味しい牛が1300万頭
また、素晴らしい羊が800万から1000万頭
食べ物、乳製品、そして肉の輸出国です。


国土の90%が有効に使える程豊かな国なのです。


かつて私の友人達は8時間労働のために闘い
ついには6時間労働を勝ち取った人もいます。


しかしそうなったら
今度は仕事を2つ持つようになりました。


なぜか?


それは、たくさんの支払いがあるからです。


バイクやマイカーのローンを
次から次と支払っていくうちに
私のようなリュウマチ持ちの老人となって
人生が終わってしまう。


そして自分に問いかけるのです。


これが私の一生だったのかと…。


私が言っているのは基本的なことです。


発展は幸せの邪魔をしてはならない



発展は


「人類の幸せ」「愛」「子育て」「友人を持つこと」そして「必要最低限のもので満足する」ためにあるべきものなのです。



なぜなら


それらこそが1番大切な宝物なのだから。



環境のために闘うのならば
1番大切なのは人類の幸せであることを
忘れてはなりません。


ありがとう。


世界一豊かな大統領
ウルグアイ、ホセムヒカ元大統領



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経済発展が
子ども達の笑顔を守ることにはならない。


水問題や環境の危機が
コトの本質ではないということを。


見直さなくてはいけないのは
わたし達が築いてきた文明の在り方であり
わたしたちの生き方なんだ。


○足るを知ろう


○物質的なものに束縛されないで
自由を手にいれよう


○自由な時間に
好きなことをしよう


○情熱を注げるものを見つけよう


○大切な人との時間を大切にしよう


○謙虚でいよう


大人社会の
ご機嫌取りしながら陰でバカにしていたり
嘘ばっかの会話や陰湿なイジメ。


何か問題が起きたら
誰かを、何かを吊し上げて
誹謗中傷無視の嵐。


どんどんおかしな社会だ。


みんな、何のために生まれてきたの?


何のために生きているの?


幸せになるために
生まれてきたんだから


好きな人と一緒にいて
好きなことをしなさい✨


じゃないと


子ども達の心は
どんどん死んでいっちゃうよ。


大人の心が死んじゃってるんだもん。



LOVE TABLE

Yoko Taita 画家 / 食育研究家 / Naturalist 心と身体に心地よく、地球に優しいもの選び。 毎日を丁寧にシンプルに♡ LIFE IS BEAUTIFUL

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